ポエム


※仮UPです、ちゃんとしたのはちゃんとしてUPさせるので、もう少し待ってね★



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街の灯りも
人々の足取りも
忙(せわ)しくなる頃に
聖なる夜はやって来る

僕は
いつもの交差点で
デパートの入り口に飾られたツリーの下で
君を待つ

いつもの交差点を
反対側から望むと
未だ煌煌と灯るいつもの巨大な建物が見える

今日は
そんな建物から早く退散して
待ち行く人と
街の景色を
ぼーっと眺めていた

ごめんね 待った?
ふと気がつくと
いつもの口調で
いつもの君が
僕の目の前に立っていた

今来たトコだよ
いつもの口調で
いつもの君に
返事をする

お前を待つのは何て事ないよ
そう呟こうとすると
木枯らしが僕の口を押さえた

君は黙って
僕の手を握り締めた
そして僕らは車に乗り込んだ

南の島のクリスマス
海の見える店もいいのだけれど
高台にある隠れ家的な店 と決めていた

街の明るさと暖かさを求めて
そして
君を独占できる時間を求めて

二人だけのために作られた
スペシャルメニューに
僕らは舌鼓を打つ
君のニコッとする笑顔に
君が僕の心を打つ
テーブルの上に置かれた蝋燭みたいに
揺れていた

食事と街の灯りと
そして
君の笑顔を堪能出来た

僕らは店を後にし
街灯のまばらな
道の路肩に車を停める

僕は
こっそり買っておいたプレゼントを
君の目の前に差し出す
暗い車の中に
明るい笑顔が溢れる
僕の一番気に入っている仕草だ

箱の中は
ネックレスを入れていた

綺麗ね
君が呟く
お前の方が綺麗だよ
僕が呟く

君は下をうつむいて
僕の手をせがむ

なぁ
もう少し
一緒に居てくれないか

ウチでケーキを食べながら
お酒を飲んで
お祝いしよう

お酒と君に
酔いたいな

僕は
隣に座る
お姫様の手を取って
エンジンのついた馬車に火をつけ
僕のお城へ
案内する事にした

そして
心にも
こっそりと
火をつけた
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僕は確かに
恋をしていた
あの人に
淡い気持ちを抱いていた

あの人に恋していた日々は
夢のようだった
毎日が幸せだった

ふと気が付くと
僕は
夢から覚めていた

淡い僕の気持ちは
深い沖縄の空に
とけてなくなっていた
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好きな曲を掛けて
好きな人に傍に掛けてもらって
青く広がる海に出た
白くこぼれる歯が眩しい
逸る気持ちを抑えて僕はアクセルを踏む
高鳴るエンジンの音は君への想いとシンクロする
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